読売Bizフォーラム中部講演概要

アフター・コロナの令和を読む。日本企業の未来像

真山 仁  氏 小説家

開催日開催日 2020年10月13日 (火)
会場 名古屋観光ホテル/16時30分開場、17時講演開始

 中部経済の未来と地域づくりを考える「読売Biz(ビズ)フォーラム中部」が10月13日、名古屋市中区の名古屋観光ホテルで開かれ、小説家の真山仁氏が「アフター・コロナの令和を読む。日本企業の未来像」をテーマに講演しました。東海地方の企業トップら約60人が参加しました。

 「ハゲタカ」で知られる真山氏は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「(人々が)世界中でモノを買わなくなり、企業に大きな打撃を与えている」とし、「もう国には頼れないと思うべきだ」と強調しました。その上で、「コロナになる前から企業は自分の弱点を知っている。どこにメスを入れて、どこを磨き上げて、自分たちが生き残るかを考えないといけない」と訴えました。

 また、「常識を一回ゼロにして、自分たちの中で精査する時が来ている。これは普段はできない。やらざるを得なくなったことをチャンスと思えるかに尽きる」とし、様々な視点が盛り込まれた小説を読むと、「価値観がこんなにもろいんだと良く分かる」と話しました。

講師プロフィール

  • 真山 仁  氏 小説家

     1962年大阪府生まれ。同志社大学卒、新聞記者、フリーライターを経て2004年『ハゲタカ』でデビュー。

     同シリーズのほか、『マグマ』『黙示』『そして、星の輝く夜がくる』『売国』『当確師』『オペレーションZ』など、幅広い社会問題を現代に問う小説を発表している。

     最新刊は、再生医療がテーマの医療ミステリー『神域(しんいき)』。