読売ビジネスフォーラム(北海道)講演概要

チームマネジメントと北海道ボールパークFビレッジへの思い

稲葉 篤紀  氏 北海道日本ハムファイターズ ゼネラルマネージャー

開催日2023年1月18日 (水)
会場 京王プラザホテル札幌(札幌市中央区北5条西7丁目)/正午~

 プロ野球・北海道日本ハムファイターズの稲葉篤紀ゼネラルマネジャー(GM)が「チームマネジメントと北海道ボールパークFビレッジへの思い」と題し、約150人を前に講演した。

 稲葉GMは野球日本代表「侍ジャパン」の監督として臨んだ東京五輪を振り返り、「結束力」を理念に選手自らが考え、監督にも意見できるような環境を整えたことが金メダルにつながったと話した。

 3月に開業する北広島市の新球場「エスコンフィールド北海道」については、「左中間、右中間が狭く、ホームランが入りやすい。選手との距離も近く表情が分かる」とアピールした。

 稲葉GMは選手時代に影響を受けた一人として、ヤクルトの監督を務めていた野村克也氏を挙げ、「20年の選手人生で長くやれる秘訣や考え方を教えてもらった」と振り返った。野村氏の教えをもとに準備の大切さや後進の育成にも力を入れる必要性を説いた。

 監督経験がないにもかかわらず、侍ジャパンの監督を要請され、「野球は勝って当たり前。そういう中で戦わないといけない。負けると家族も(非難を)言われる」と戸惑ったが、最終的には家族の後押しで受諾。「結束力」という理念を設定したほか、毎年、「学」や「創」といったテーマで中期計画を作成し、時間をかけてチーム作りに取り組んだことを明かした。

 また、プライドを捨て、疑問に思ったことは何でも聞いたことや、選手の心を動かすために、コミュニケーションに力を入れたことが金メダル獲得につながったとも述べた。

 ホームランが出やすいなどエスコンフィールド北海道の特徴を挙げながら、「新庄剛志監督は優勝しかないと言っている。常勝軍団をつくっていくのが使命。ファイターズが北海道に来て20年。これからも皆様とともに歩んでいきたい」と強調して締めくくった。

講師プロフィール

  • 稲葉 篤紀  氏 北海道日本ハムファイターズ ゼネラルマネージャー

    1972年、愛知県生まれ。中京高校から法政大学へ進み、1995年ドラフト3位でヤクルトスワローズに入団。

    2005年に北海道日本ハムファイターズへ移籍し、2006年の日本シリーズ優勝に貢献。2012年、史上39人目となる通算2000安打を達成。

    2014年現役を退き、2015年、北海道日本ハムのスポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)に就任。

    2017年、野球日本代表「侍ジャパン」の監督となり、2021年の東京五輪で日本を大会初の金メダルに導いた。同年10月から現職。