読売・TDBフォーラム北陸:講演概要
私の描いたヒロインたち~恋と仕事と家族のカタチ~
水橋 文美江 氏 脚本家
開催日2021年10月29日 (金)
会場
ANAクラウンプラザホテル金沢/13時開場 13時30分講演開始
NHK連続テレビ小説「スカーレット」などで知られる金沢市出身の脚本家水橋文美江さん(57)が、「私の描いたヒロインたち~恋と仕事と家族のカタチ~」と題して講演しました。
水橋さんは「テレビドラマは時代を映す鏡だ。描かれるヒロインやテーマはその時の社会情勢などで変化している」と語り、携帯電話の普及で「『話せなくてもどかしさが募る』などの場面が描きにくくなった」ことや、華やかなトレンディードラマの全盛期から、バブル崩壊後には狭いアパートで暮らすヒロインが登場するなど、ドラマが変遷していった様子を解説しました。
働き方改革が叫ばれていたスカーレット撮影時に、スタッフを休ませるため2チーム作って交代で撮影したエピソードも紹介。最近では、テレビを見る人が減って制作費が削減され、「ドラマ業界が厳しくなってきた」と指摘しました。それでも動画配信サービスが人気を得ているとした上で、「どこであろうと、面白いものを作っていきたい」と話していました。
講師プロフィール
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水橋 文美江 氏 脚本家
石川県金沢市出身。
フジテレビヤングシナリオ大賞最終審査に残ったのをきっかけに深夜ドラマ『東京ストーリーズ』で脚本家デビュー。NHK名古屋ラジオドラマコンクール佳作受賞。橋田寿賀子新人脚本賞受賞。石川TOYP大賞受賞。日本新聞協会地域貢献大賞審査員。
おもな作品
「夏子の酒」「妹よ」「太陽は沈まない」(月間ギャラクシー賞)「ホタルノヒカリ」シリーズ、「つるかめ助産院」(ATPテレビグランプリ優秀賞)、「みかずき」「スカーレット」「世界は3で出来ている」(ギャラクシー優秀賞)、「♯リモラブ」など。