読売・TDBフォーラム北陸:講演概要
私の野球人生~V9時代をふりかえる~
堀内 恒夫 氏 読売新聞スポーツアドバイザー 巨人軍OB
高岡市のホテルで18日に開かれた「読売・TDB(帝国データバンク)フォーラム北陸」の講演会では、巨人軍V9時代のエースで読売新聞スポーツアドバイザーの堀内恒夫さん(73)が、富山、石川で試合をする北陸シリーズで遠征した当時を振り返りました。
堀内さんは「(北陸は)食べるものはおいしいし、楽しみだった。でも投げるのは嫌だった。みんなが一杯飲んで帰ってくる。それを見て、翌日の試合で投げて勝てるわけがない」と明かし、会場を笑わせました。
また、一軍と二軍の投手の差は、平均点以上の球種をいくつ持っているかだとし、「二つあれば一軍、三つあれば5勝、四つあれば10勝できる。ただ、球種を増やすには大変な能力と時間がかかる」と語りました。
最近はプロ野球をテレビで見ていて心理的に疲れるといい、「疲れるのは選手に余裕がないのが分かるから。一生懸命やるのは当たり前で、冷や汗をかいて投げているのを見るのはつらい。余裕で投げて、打つ。そんな選手が出てくると楽しくなる」などと述べました。
講師プロフィール
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堀内 恒夫 氏 読売新聞スポーツアドバイザー 巨人軍OB
1948年1月16日生まれ 山梨県出身
1965年の第一回ドラフト会議で1位指名を受け読売ジャイアンツに入団。
1年目の1966年に1軍昇格。セ・リーグ記録となる開幕13連勝を含む16勝を記録。最優秀防御率、最高勝率、沢村賞、新人王のタイトルを獲得し、チームの優勝に貢献した。
27歳で150勝を達成するなど1978年まで13年連続2桁勝利を挙げ、巨人V9時代のエースとして活躍した。1983年の現役引退後は、巨人のコーチや監督を務め、その後は、野球解説や、少年野球教室の指導、講演活動を精力的に行い、2013年~16年には参議院議員を務めた。2008年野球殿堂入り。現在は、読売新聞スポーツアドバイザーを務める。