読売広論セミナー大阪講演概要

天下人に学ぶタイプ別経営戦略ー信長・秀吉・家康ー

小和田 哲男  氏 歴史学者

開催日2024年3月4日 (月)
会場 帝国ホテル大阪(大阪市北区天満橋1-8-50)/午後4時30分開場 午後5時講演開始(午後7時終了予定)

 歴史学者でNHK大河ドラマの時代考証などでも知られる小和田哲男氏が3月4日、「天下人に学ぶタイプ別経営戦略―信長・秀吉・家康―」をテーマに講演しました。

 小和田氏は日本中世史が専門で、特に戦国時代史に詳しく、大河ドラマでは、昨年放送の「どうする家康」や2009年の「天地人」など数多くの作品で時代考証を担当しました。

 講演では、これまでの研究を踏まえた織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の人物像や戦略を紹介しました。信長は戦乱時に武功よりも情報収集を重視し、能力本位で人材を登用したことに触れ、「当時は常識外れだと言われていたが、実際は非常に柔軟な思考と合理的精神を持っていた」と述べました。

 天下統一を成し遂げた秀吉は、自身を強く見せるために過去の戦果を周囲の大名らに積極的に宣伝していたとし、「戦う前に相手にかぶとを脱がせ、戦わずに勝つ戦略をとった」と指摘しました。

 最終的に戦国の争乱に終止符を打った家康は、各地の大名への根回しを徹底し、関ヶ原の戦いに勝ったと説明。愛読書は鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」だったといい、「若い頃から源頼朝にならって征夷大将軍になるという目標があった。信長と秀吉の良いところは受け継ぎ、悪いところは修正して覇者になれた」と分析しました。

 

講師プロフィール

  • 小和田 哲男  氏 歴史学者

    1944年静岡市生まれ。1972年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。

    静岡大学名誉教授、(公財)日本城郭協会理事長および岐阜関ケ原古戦場記念館館長も務める。専門は日本中世史、特に戦国時代史。研究書のほか、一般向けの著書や監修書も多数。

    テレビでは、歴史番組での解説や、NHK大河ドラマの時代考証を、1996年の「秀吉」から2023年の「どうする家康」まで8作品で担当。YouTube「戦国・小和田チャンネル」も配信中。