読売広論セミナー大阪:講演概要
空の移動革命への挑戦 ~ 日本発 空飛ぶクルマと物流ドローンの開発
村井 宏行 氏 スカイドライブ最高戦略責任者(CSO)
「空飛ぶクルマ」の機体開発を手がける新興企業「スカイドライブ」(愛知県豊田市)の最高戦略責任者、村井宏行氏が6月7日、「空の移動革命への挑戦〜日本発 空飛ぶクルマと物流ドローンの開発」をテーマに講演しました。
村井氏は、ソニー、リクルートなどを経てスカイドライブに入社。海外事業や経営戦略を担当しています。
空飛ぶクルマは、電動で垂直離着陸できるのが特徴。村井氏は、空飛ぶクルマの利点として、「部品数が少なく低コストで、ヘリコプターと比べて狭い場所でも離着陸できるので、将来的に空の日常利用ができる」と強調しました。
世界市場は、2040年に約170兆円に拡大すると予測され、世界中で激しい開発競争が続いています。国内でも2025年大阪・関西万博で、来場者の輸送手段として官民で実用化に向けた開発が進んでいます。
同社も万博会場への運航事業者に選定されており、村井氏は「25年に話題になるような機体をお披露目したい」とアピールしました。
同社は万博に向け、有人飛行航路として大阪市此花区の人工島・舞洲の周辺を遊覧するルートや、神戸空港などと万博会場の夢洲を結ぶルートでの運行を想定しているといい、村井氏は「100年に1度のモビリティー(移動)革命をリードしていきたい」と力を込めていました。
講師プロフィール
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村井 宏行 氏 スカイドライブ最高戦略責任者(CSO)
2000年、大阪大学経済学部卒業。NTTデータ、ソニー、リクルート、調査会社マクロミル執行役員を経てスカイドライブ入社。各会社で、事業開発・事業経営・M&Aやスタートアップ投資の仕事に携わる。
リクルート在籍中には、ASEANで複数の事業子会社を設立・経営。帰国後、リクルートのスタートアップ投資ファンドの代表を務めた。
2022年2月からスカイドライブ最高戦略責任者(CSO)に就任。46歳。