読売広論セミナー大阪:講演概要
大阪・関西万博の成功に向けて
自見 英子 氏 国際博覧会担当相
自見万博相は7月31日、「大阪・関西万博の成功に向けて」と題して講演しました。
161か国・地域が参加する予定の万博では、日本と各国の企業同士の商談機会が多くあると強調し、「確かな経済成長を日本にもたらす万博にしたい」と述べました。
人工島・ 夢洲(ゆめしま・大阪市此花区)の会場中心部では、シンボルとして環状の大屋根(リング)の建設が進んでいます。自見氏は、各国のパビリオンや日本館などが一望できるリングの上からの光景について「地球儀を上からのぞき見るような感覚」と表現し、「ぜひ経験してもらいたい」とアピールしていました。
建設遅れが指摘されていた海外パビリオンを巡っては、47か国が自前で建設する「タイプA」で出展することが固まり、大半は施工業者が決まりました。自見氏は「マラソンで言うと38キロ地点まで来た」と説明。内装工事なども控えていることから、「最後まで仕上げていきたい」と意気込んでいました。
また、万博の魅力について「歴史が違う国とは違う思いもあるが、平和や地球環境を維持したいといった同じ思いもある。それがリアルに感じられる場であり、刺激的な経験がたくさんできるはず」と強調。「今まで仕込んだものが花開くようにしたい」と述べました。
これまで2回増額された会場建設費については、「3度目の増額は考えていない」と明言し、2350億円の枠内に収める考えを示しました。
講師プロフィール
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自見 英子 氏 国際博覧会担当相
内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、消費者及び食品安全、地方創生、アイヌ施策)、国際博覧会担当。
筑波大学国際関係学類卒業、東海大学医学部医学科卒業後、東京大学医学部附属病院小児科に入局し、民間病院で医師として勤務。
2016年7月に参院選比例にて初当選(現在2期目)、厚生労働大臣政務官、内閣府大臣政務官を歴任し、2023年9月より現職。