読売広論セミナー大阪講演概要

特別回トークセッション「リングから見えた関西の未来」

イバイ・アメストイ  氏 アクティブゲーミングメディア代表取締役

栗本 智代  氏 大阪ガスネットワーク株式会社エネルギー・文化研究所 主席研究員

堂目 卓生  氏 大阪大学総長補佐、社会ソリューションイニシアティブ長

開催日2026年3月2日 (月)

 「リングから見えた関西の未来」と題したトークセッションが行われ、2557万人が来場した大阪・関西万博後の地域像について、有識者らが意見を交わしました。

 トークセッションには大阪市のゲーム会社「アクティフゲーミングメディア」のイバイ・アメストイ社長と大阪大の堂目卓生・社会ソリューションイニシアティブ長、大阪ガスネットワークエネルギー・文化研究所の栗本智代主席研究員が登壇しました。

 スペイン出身で、2018年に万博誘致の最終プレゼンテーションを担当したアメストイ氏は「万博でうれしかったのは大阪の『へこたれない精神』。熱意があれば必ずできるというのは、やっぱり忘れてはいけない」と述べました。

 堂目氏は、大阪大や関西経済3団体など産官学が共同で取り組む「いのち会議」について、「命というのは人と人、人と自然が対等であると示す言葉。4月以降は新しい体制を作り、活動をグローバルに展開したい」と語りました。

 栗本氏は「民間がライバル同士でも、街や、大阪・関西を良くすることに関しては、一つの目標に向かってタッグを組む。そんな関西の強みを生かさない手はない」と提案しました。

講師プロフィール

  • イバイ・アメストイ  氏 アクティブゲーミングメディア代表取締役

     スペイン・バスク地方出身。日本のアニメ、漫画に惹かれて来日し、2008年に同社を設立、翌年、大阪に本社を移転した。

    ゲームや漫画を現地の言語や文化などに合わせて変更する「ローカライズ」を手がける。

    パリでの万博誘致の最終プレゼンテーションで登壇し、大阪の人情の厚さを訴え、大きな反響を呼んだ。

    約220人のスタッフの6割が外国人。

  • 栗本 智代  氏 大阪ガスネットワーク株式会社エネルギー・文化研究所 主席研究員

     関西の活性化、賑わいづくりの一環で、街の個性や魅力を歴史・文化的側面から探究している。

    フィールドワークやインタビューを中心とした取材をもとに執筆活動にも取り組む一方、まちの物語を生演奏と映像による独自の演出で伝える「語りべシアター」の活動を継続している。

    『地域愛を育てる物語のつくり方-語りべシアターの魅力』(創元社)など著書多数。

  • 堂目 卓生  氏 大阪大学総長補佐、社会ソリューションイニシアティブ長

     専門は経済学史・経済思想。2008年、『アダム・スミス』(中央公論新社)でサントリー学芸賞。

    低成長を乗り切り、生活圏の質を上げられるか否かは、共感によって支えられる社会をいかに回復するかにかかっているという論陣を張る。

    万博を機に関西の経済団体などと「いのち会議」を設立し、持続可能な将来の共生社会の在り方について、具体的な提言を発信してきた。