読売Bizフォーラム東京
講演概要

「疫病の日本史」

本郷 和人 氏東京大学史料編纂所教授

開催日2020年8月27日 (木)
  •  日本史が専門の本郷和人・東京大学教授を講師に迎えた「読売Biz(ビズ)フォーラム東京」の講演会が8月27日、東京・大手町の読売新聞東京本社で開かれました。
     本郷さんは「疫病の日本史」をテーマに、天然痘やはしかなどの感染症が日本人を苦しめてきた歴史を語りました。奈良時代の天然痘の流行では、当時の人口700万人のうち、200万人近くが亡くなったとの説もあるとし、「大仏の建立は、鎮魂の側面もある」と話しました。また、日本の神道の清らかさを大切にする考えが、新型コロナウイルス対策にも役立っていると指摘しました。講演は、オンラインでの配信も行いました。

講師プロフィール

  • 本郷 和人  氏 東京大学史料編纂所教授

     1960年、東京都生まれ。東京大学文学部卒。専門は日本中世史・古文書学。著書に『中世朝廷訴訟の研究』『新・中世王権論』『天皇はなぜ生き残ったか』『天皇にとって退位とは何か』など多数。大河ドラマ「平清盛」歴史考証やAKBのファンとしても有名。