読売Bizフォーラム東京
講演要旨

建築の政治学~権力の館としての建築を考える

御厨 貴 氏東京大学・東京都立大学名誉教授

井上章一 氏国際日本文化研究センター所長

開催日2022年3月11日 (金)
  • 日本の文化・歴史を国際的な連携・協力の下で研究する大学共同利用機関「国際日本文化研究センター(日文研)」と「読売Bizフォーラム東京」が共催するセミナーの第1回「建築の政治学~権力の館としての建築を考える」が、311日にオンラインで行われました。東京大学・東京都立大学名誉教授の御厨貴氏と、国際日本文化研究センター所長の井上章一氏が、政治学の観点から建築について問題提起を行い、その後のディスカッションでは「建築と都市のあり方」や「オリンピックの建築物の評価」についてなど、様々なテーマについて議論が交わされました。視聴者からも​「マッカーサーが第一生命に入ったのは、やはり何か意味があったのでしょうか」など、多くの質問が寄せられました。

講師プロフィール

  • 御厨 貴  氏 東京大学・東京都立大学名誉教授

    1951年、東京生まれ。東京大学法学部卒。東京都立大学教授、政策研究大学院大学教授、東京大学先端科学技術研究センター教授、放送大学教授、青山学院大学特任教授、「東日本大震災復興構想会議」議長代理、「天皇の公務負担軽減策等に関する有識者会議」座長代理を歴任。日本公共政策学会会長、TBS「時事放談」キャスターを務める。著書に『政策の総合と権力』(東京大学出版会)、『オーラル・ヒストリー』(中公新書)、『明治国家をつくる』(藤原書店)、『権力の館を歩く』(ちくま文庫)、『戦後をつくる』(吉田書店)、『明治史論集』(吉田書店)など。

  • 井上章一  氏 国際日本文化研究センター所長

    1955年、京都市生まれ。京都大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手、国際日本文化研究センター助教授、教授を経て現職。専門は建築史、文化史、風俗史。1986年、『つくられた桂離宮神話』でサントリー学芸賞を受賞。『関西人の正体』『南蛮幻想―ユリシーズ伝説と安土城』『日本に古代はあったのか』『伊勢神宮―魅惑の日本建築』『京都ぎらい』など著書多数。