読売Bizフォーラム東京
:講演要旨
文化人類学の視点で法を読む~「法人類学」の歩みと展望(中央大学×大手町アカデミア 第8回)
高野 さやか 氏中央大学総合政策学部 准教授
井深 太路 (一社)読売調査研究機構 専務理事
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中央大学×大手町アカデミア「文化人類学の視点で法を読む~「法人類学」の歩みと展望」が9月26日にオンラインで開催されました。
中央大学総合政策学部 准教授の高野 さやか氏が同タイトルの講演を行った後、読売調査研究機構 専務理事の井深 太路黒井崇雄とのトークセッションでは「『法と感情』論」「自然の権利」「法への文化人類学的アプローチ」の3つのトピックで議論が交わされました。
質問も活発に寄せられ、高野准教授が「『法人類学』 という 分野を 研究しようと思った きっかけを教えてください。」や「河川に 法人格を 与えることが できるなら、AIや ロボットに 法人格を 与えることもできるのでしょうか?」などの質問に答えました。
講師プロフィール
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高野 さやか 氏 中央大学総合政策学部 准教授
専門は法人類学。「法の生成」をめぐる実践の民族誌的研究、および法人類学における慣習法概念の再検討に取り組んでいる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。
主な著作に「法と慣習」(箕曲存弘ほか編著『東南アジアで学ぶ文化人類学』昭和堂、2024年、第7章分担執筆)、『ポスト・スハルト期インドネシアの法と社会―裁くことと裁かないことの民族誌』(三元社、2015年)などがある。
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井深 太路 (一社)読売調査研究機構 専務理事
1987年読売新聞社入社。編集局地方部、社会部で、司法、宮内庁、厚生労働省、遊軍、東京都庁などを担当。東日本大震災では震災担当デスクを務める。制作局次長、総務局次長、調査研究本部次長兼主任研究員などを経て、2022年から読売調査研究機構専務理事。主任研究員としては主に物流、流通関係の記事を執筆。