読売Bizフォーラム東京
:講演概要
縮小する「文化」概念―「社会の分母」をどう広げるか?
山田 奨治 氏国際日本文化研究センター 教授/総合研究大学院大学 教授
佐野 真由子 氏京都大学大学院教育学研究科 教授
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日文研×読売Bizフォーラム東京「縮小する『文化』概念――『社会の分母』をどう広げるか?」が10月10日、オンラインで開催されました。
国際日本文化研究センター/総合研究大学院大学教授の山田奨治氏による「文化」についての講演に続き、京都大学大学院教育学研究科教授の佐野真由子氏から、〈新しい文化政策プロジェクト〉が紹介されました。
その後の山田氏、佐野氏お二人による対談では、文化概念の広がりや、その逆の狭まりについて、歴史的な経緯も交えながら活発な議論が展開されました。
最後のQ&Aコーナーでは、文化と経済格差の関連や、文化遺産の解釈について、などをはじめ、活発に質問が寄せられました。
講師プロフィール
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山田 奨治 氏 国際日本文化研究センター 教授/総合研究大学院大学 教授
筑波大学大学院修士課程医科学研究科修了。企業勤務、筑波技術短期大学助手をへて1996年に国際日本文化研究センター助教授。2011年より現職。京都大学博士(工学)。専門は情報学と文化交流史。著書に『〈海賊版〉の思想』『著作権は文化を発展させるのか』『東京ブギウギと鈴木大拙』『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』『禅という名の日本丸』『日本文化の模倣と創造』など。
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佐野 真由子 氏 京都大学大学院教育学研究科 教授
ケンブリッジ大学国際関係論専攻MPhil課程修了、東京大学博士(学術)。国際交流基金、UNESCO勤務ののち、静岡文化芸術大学、国際日本文化研究センター等を経て2018年より現職。単・共著に、『万博学―万国博覧会という、世界を把握する方法』(2020)、『幕末外交儀礼の研究―欧米外交官たちの将軍拝謁』(2016)、Pour une histoire des politiques culturelles dans le monde (2011)など。