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講演概要

日文研×読売Bizフォーラム東京
緯度観測所初代所長・木村栄(ひさし)の挑戦

馬場 幸栄 氏国際日本文化研究センター ・人間文化研究創発センター 特任准教授

本間 希樹 氏 国立天文台水沢VLBI観測所長・教授

開催日2025年8月4日 (月)
  •  日文研×読売Bizフォーラム東京「緯度観測所初代所長・木村栄(ひさし)の挑戦」が、8月4日、オンラインで開催されました。

     国際日本文化研究センター・人間文化研究創発センター 特任准教授の馬場幸栄氏が、明治32年、岩手の水沢に臨時緯度観測所という小さな天文台が創設され、所長に就任した天文学者・木村の緯度観測における功績と所長としての手腕について、当時の時代背景や観測所の歴史とともに解説しました。

     また、後半には、現在の観測所運営の楽しみや難しさなどについて、国立天文台水沢VLBI観測所長・教授の本間希樹氏と活発な議論を交わしました。

     最後のQ&Aコーナーでは、馬場先生が緯度観測所の歴史を掘り起こすことになったきっかけや、観測所のある水沢の見所などについて、本間先生とともにわかりやすく説明しました。

講師プロフィール

  • 馬場 幸栄  氏 国際日本文化研究センター ・人間文化研究創発センター 特任准教授

    お茶の水女子大学博士後期課程単位修得退学。専門は文化資源学。国立科学博物館での勤務を経て、現在は特任准教授として京都の国際日本文化研究センターと東京の人間文化研究創発センターを兼務。国立天文台水沢VLBI観測所の前身である緯度観測所関連資料のデジタル化、文化財登録、聴き取り調査等に取り組み、緯度観測所所員たちの人物像を明らかにしてきた。緯度観測所の歴史を後世に伝えるため、日本天文学会や奥州宇宙遊学館で緯度観測所に関する講演を行っている。

  • 本間 希樹  氏 国立天文台水沢VLBI観測所長・教授

    アメリカ合衆国テキサス州生まれ、神奈川県育ち。平成11年東京大学大学院博士課程修了。国立天文台に勤務し、 平成27年より国立天文台教授、水沢VLBI観測所所長を兼務。超長基線電波干渉計(VLBI)を用いて銀河系構造やブラックホールの研究を行っている。著書に『巨大ブラックホールの謎』(講談社)、『国立天文台教授もおどろいた ヤバい科学者図鑑 』(扶桑社)他。平成29年よりNHKラジオ『子ども科学電話相談』の回答者も務めている。