オンラインセミナー
講演要旨

書物の「かたち」を読む—日本が経験しなかったメディア転換とデジタル時代―

入口 敦志 氏国文学研究資料館研究部 教授(副館長)

待田 晋哉 読売新聞東京本社 文化部次長

開催日2026年1月19日 (月)
  • 人間文化研究機構と大手町アカデミアによる連携講座「書物の『かたち』を読むー日本が経験しなかったメディア転換とデジタル時代ー」が1月19日にオンラインで開催されました。

     国文学研究資料館副館長で研究部教授の入口 敦志氏が、書物の「かたち」を歴史的に辿りながら、中国では竹簡などから紙への「大メディア転換」が起こったのに対し、中国から「紙」の段階で書物文化を受容した日本では、「紙へのメディア転換を経験しなかった」という切り口で、日本の書物文化の独自性を解説しました。

     講演後には、入口教授と読売新聞東京本社編集局 待田晋哉文化部次長とのトークセッションが行われ、日本における写本と刊本の共存、書物の「かたち」や「縦書き」への日本特有のこだわり、テキストの「非標準化」とデジタル化への課題などの話題を展開しました。

     Q&Aでは「東アジアの各国(日本、韓国、中国)で書籍の装訂などに違いはあったのでしょうか?」「中国文化の日本における受容の特徴を、書物に限らず広く全般的に教えてください」など 熱心な質問が寄せられました。

     

講師プロフィール

  • 入口 敦志  氏 国文学研究資料館研究部 教授(副館長)

    九州大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。日本近世文学の研究。主要な研究テーマは、17世紀の日本の学芸、出版文化等であるが、それらを東アジアの中での位置づけに注目して研究を進めている。著書に『武家権力と文学─柳営連歌、『帝鑑図説』』(ぺりかん社、2013年)、『漢字・カタカナ・ひらがな─表記の思想』(平凡社、2016年)など。

  • 待田 晋哉   読売新聞東京本社 文化部次長

    1974年、山口県生まれ。97年に読売新聞社に入社。2003年に文化部に配属され、長く文芸や読書面を担当。現在は、文化部次長として日曜日の「本よみうり堂」の紙面作りを担当。