YIES(読売国際経済懇話会):講演概要
[第387回講演会] 今後の政策運営の基本方針
石破 茂 氏 第103代 内閣総理大臣
読売国際経済懇話会(YIES)は12月26日、石破茂首相を招いての講演会を開催した。財界人や各国大使ら約190人を前に、具体的な政策実現への意欲を示し、予定時間を超えて熱弁を振るった。
エネルギー政策について、石破首相は再生可能エネルギーを拡大する一方で、「安全性の確保を大前提とした原子力発電の利活用を含め、日本経済をエネルギー制約から守り抜きたい」と強調した。AI(人工知能)に関しては、研究開発や規制を定めた法案を通常国会に提出する考えを示すとともに、偽情報の拡散を防止するため発信者情報などを明示する「オリジネーター・プロファイル(OP)」技術の重要性を指摘。「民主主義には健全な言論空間が必要だ」と訴えた。
石破首相が重視する地方創生についても発言。「AIやGX(グリーントランスフォーメーション)などの新しい要素も取り入れながら、政権の重要政策である『地方創生2・0』を進めたい」とした。
外交では、25年1月に発足する米トランプ政権に触れ、「トランプ次期大統領と早期に会談を行い、関係を構築したい。率直に意見を交わし、両国の国益を相乗的に高め合い、地域の平和の構築に寄与したい」と抱負を語った。
このほか、政治改革や防災、経済活性化など、多岐にわたって考えを述べた。また、講演の1週間前に亡くなった渡辺恒雄主筆に触れ、「心から哀悼の誠を表する。若い頃に歴史観、国家観について教えていただき、できればもっと教えをいただきたかった」と偲んだ。
講師プロフィール
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石破 茂 氏 第103代 内閣総理大臣
1957年2月4日生まれ 鳥取県八頭郡八頭町出身
1979年3月 慶応義塾大学法学部卒
1979年4月 三井銀行入行
1983年1月 三井銀行退行
1986年7月 衆議院議員初当選
2002年9月 防衛庁長官として初入閣
2007年9月 防衛大臣
2008年9月 農林水産大臣
2009年9月 自由民主党政務調査会長
2012年9月 自由民主党幹事長
2014年9月 地方創生担当大臣、内閣府特命担当大臣(国家戦略特別区域)2024年9月 自由民主党総裁
2024年10月 第102代内閣総理大臣
2024年11月 第103代内閣総理大臣