読売Bizフォーラム東京
:講演要旨
変化にさらされる地域の歴史と文化を伝える
~地域・大学・専門機関のネットワークが生み出す未来
天野真志 氏国立歴史民俗博物館・研究部 准教授
井深太路 (一社)読売調査研究機構 専務理事
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大手町アカデミア×人間文化研究機構「変化にさらされる地域の歴史と文化を伝える~地域・大学・専門機関のネットワークが生み出す未来」が10月27日にオンラインで開催されました。
講師の国立歴史民俗博物館 天野真志准教授による「地域に伝わる歴史資料はいかにして伝えられてきたのか」「歴史文化の災害対策」「地域のネットワーク~資料ネット」「人間文化研究機構による取り組み」などをテーマとした講演後には、天野准教授と(一社)読売調査研究機構の井深専務理事とのトークセッションが行われました。
トークセッションでは、「地域の歴史文化と災害対策」「歴史文化資料から見えてくるもの」「何を、どう残していくか」の3つのトピックで議論を深めました。Q&Aでは「被災した資料をどうやって復元するのでしょうか」「震災などによって資料を保存できなくなることは、地域にとってどのような損失があるのでしょうか」など、熱心な質問が寄せられました。
講師プロフィール
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天野真志 氏 国立歴史民俗博物館・研究部 准教授
1981年島根県生まれ。専門は日本近世・近代史、資料保存。東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。東北大学災害科学国際研究所助教などを経て現職。地域に伝わる多様な歴史文化の保存・継承に取り組み、特に災害時における文化財や資料の救済・保存を進めている。著書に『幕末の学問・思想と政治運動』(吉川弘文館)、『地域歴史文化継承ガイドブック』(共編著、文学通信)など。
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井深太路 (一社)読売調査研究機構 専務理事
1987年読売新聞社入社。編集局地方部、社会部で、司法、宮内庁、厚生労働省、遊軍、東京都庁などを担当。東日本大震災では震災担当デスクを務める。制作局次長、総務局次長、調査研究本部次長兼主任研究員などを経て、2022年から読売調査研究機構専務理事。主任研究員としては主に物流、流通関係の記事を執筆。