読売Bizフォーラム東京
:講演要旨
大手町アカデミア×人間文化研究機構
被災地・福島と歴史文化継承の取り組み~ふるさとの人とこころを繋ぐもの
西村慎太郎 氏国文学研究資料館研究部 教授
井深太路 (一社)読売調査研究機構 専務理事
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大手町アカデミア×人間文化研究機構「被災地・福島と歴史文化継承の取り組み~ふるたとの人とこころを繋ぐもの」が12月12日にオンラインで開催されました。
講師の国文学研究資料館の西村慎太郎教授による「被災地の現状と地域歴史資料」「原発事故被災地での活動」「原発事故被災地の歴史研究の成果」「歴史・文化の継承の課題」の4つをテーマとした講演後には、西村教授と(一社)読売調査研究機構の井深専務理事とのトークセッションが行われました。
トークセッションでは、「被災地・福島と歴史研究者」「大字誌にこめた思い」「被災地における歴史継承とは」の3つのトピックで議論を深めました。Q&Aでは「レスキューさえた資料の所有権はどこにある?」「過疎が進むような土地でも、先生のような活動は行われているのでしょうか」など、熱心な質問が寄せられました。
講師プロフィール
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西村慎太郎 氏 国文学研究資料館研究部 教授
1974年東京都生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了。博士(史学)。人間文化研究機構国文学研究資料館教授。専門は歴史学。主著は『宮中のシェフ、鶴をさばく』(吉川弘文館、2012年)、『「大字誌浪江町権現堂」のススメ』1・2(いりの舎、2021年・2023年)、『そもそもお公家さんってなに?』(現代書館、2023年)ほか。東日本大震災・原子力災害被災地における歴史資料の保全と地域社会への還元について研究している。
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井深太路 (一社)読売調査研究機構 専務理事
1987年読売新聞社入社。編集局地方部、社会部で、司法、宮内庁、厚生労働省、遊軍、東京都庁などを担当。東日本大震災では震災担当デスクを務める。制作局次長、総務局次長、調査研究本部次長兼主任研究員などを経て、2022年から読売調査研究機構専務理事。主任研究員としては主に物流、流通関係の記事を執筆。