読売Bizフォーラム東京
:講演要旨
大手町アカデミア×人間文化研究機構
世界で学ぶ日本語学習者の「書く力」の発達~接続詞の使用から見た日本語習得の科学(YouTubeライブ配信・オンライン無料特別講座)
石黒 圭 氏国立国語研究所・総合研究大学院大学 教授
植田 滋 読売新聞東京本社 調査研究本部主任研究員
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大手町アカデミア×人間文化研究機構「世界で学ぶ日本語学習者の『書く力』の発達~接続詞の使用から見た日本語習得の科学」が9月25日にオンラインで開催されました。
国立国語研究所の石黒圭教授が、アジアを中心とした世界の20大学で4年間、1,000名近い学習者(調査開始当初)の協力を得て、日本語の作文を学習者コーパスとして構築したプロジェクトについて紹介するとともに、接続詞の使用について分析した結果を報告しました。講演後には、石黒教授と読売新聞東京本社 調査研究本部の植田 滋主任研究員とのトークセッションが行われました。
Q&Aでは「なぜ どんな きっかけで『接続詞』から 分析をしようと 考えられたのでしょうか?」「『なので』が 接続詞として フォーマルな話し言葉で よく使われるようになり 書き言葉でも 目にするようになりました。『なので』の使用について どのようにお考えでしょうか?」など、熱心な質問が寄せられました。
講師プロフィール
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石黒 圭 氏 国立国語研究所・総合研究大学院大学 教授
一橋大学社会学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。一橋大学留学生センター(現・国際教育交流センター)で16年間、留学生に日本語を教える現場で教育活動に携わったあと、日本語教育を本格的に研究するために国立国語研究所に異動し、10年目になる。専門分野は、文章論・談話分析(日本語学)、作文教育・読解教育(日本語教育)。著書は単著のみで25冊、共編著を合わせると45冊に及ぶ。
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植田 滋 読売新聞東京本社 調査研究本部主任研究員
1990年読売新聞社入社。初任地は前橋市で、群馬県北部の沼田市駐在も経験。99年以降、文化部記者として日曜版や論壇・宗教、書評欄などを担当。2008年から8年にわたり、文化面で毎月掲載の論壇時評を執筆する。論説委員(文化、皇室担当)、文化部長を経て、24年から現職。主に文化、出版関係の記事を執筆。