オンラインセミナー
:講演要旨
必要でやっかいなもの~あなたと窒素の深い関係
林 健太郎 氏総合地球環境学研究所 教授
三井 誠 読売新聞東京本社 調査研究本部主任研究員
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大手町アカデミア×人間文化研究機構「必要でやっかいなもの~あなたと窒素の深い関係」が2月25日にオンラインで開催されました。
総合地球環境学研究所の林 健太郎教授が、「窒素とは」に始まり、「人類と窒素」「窒素問題」「日本はどうなのか」「窒素管理に向けて」「関連情報」と6つの話題で講演しました。
講演後には、林教授と読売新聞東京本社 調査研究本部の三井 誠主任研究員とのトークセッションが行われました。トークセッションでは「現在の窒素問題」「窒素のエネルギー利用」「ハーバー・ボッシュ法」などをテーマに議論が行われました。
Q&Aでは「産業界はどのような ビジョンを持って、窒素と向き合おうとしていますか?」「日本の食品ロスの削減は、どのような方法で達成されましたか?」など、熱心な質問が寄せられました。
講師プロフィール
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林 健太郎 氏 総合地球環境学研究所 教授
北海道大学(工学修士)、東京農工大学(博士(農学))。パシフィックコンサルタンツ、産業技術総合研究所、農業環境技術研究所(現・農研機構)を経て現職。生物地球化学や土壌学を専門としつつ文理問わず広い関心を有する。地球研「人・社会・自然をつないでめぐる窒素の持続可能な利用に向けて」プロジェクトリーダー、国際窒素イニシアティブ東アジアセンター代表、国連環境計画栄養塩類管理グローバル・パートナーシップ運営委員など。主な著書は、『図説 窒素と環境の科学』(朝倉書店)、『薫風のトゥーレ』(幻冬舎)、『奇妙で不思議な土の世界』(監訳、創元社)など。
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三井 誠 読売新聞東京本社 調査研究本部主任研究員
1994年読売新聞社入社。金沢支局を経て、99年に東京本社科学部に異動し、生命科学や環境問題など科学分野の取材歴は20年余り。2015年から3年間務めたワシントン特派員時代、「トランプ大統領誕生」を経験。地球温暖化を否定する大統領に驚き、アメリカの科学不信の現場を取材した『ルポ 人は科学が苦手』(光文社新書)で、科学ジャーナリスト賞2020(日本科学技術ジャーナリスト会議主催)を受賞した。
2020年から慶応大学大学院理工学研究科の非常勤講師(担当・科学技術ジャーナリズム)も務める。著書はほかに、『人類進化の700万年』(講談社現代新書)。科学をわかりやすく伝えることや、社会における科学の役割に関心がある。