読売Bizフォーラム東京
:講演概要
必要でやっかいなもの~あなたと窒素の深い関係(YouTubeライブ配信・オンライン無料特別講座)
林 健太郎 氏 総合地球環境学研究所 教授
三井 誠 読売新聞東京本社 調査研究本部主任研究員
地球の空気中の約8割を占める窒素。
ドイツ語の窒素Stickstoffは「窒息物質」という意味です。これを日本語に訳して「窒素」となりました。空気がすべて窒素ガスだったら、人間は窒息して死んでしまいます。
ところが、この窒素は、生命に必須の元素でもあります。タンパク質やDNAをつくるには、窒素がなければならないのです。
空気を満たす窒素は何もしませんが、別の形に変わることで、有益にも、有害にもなります。
本講座では、総合地球環境学研究所で窒素の持続可能な利用に向けた研究を行っている林健太郎教授を講師に迎えます。窒素が私たちの生活にどのような役割を果たし、影響を与えているのか、解説していただきます。
講演に続いてのトークセッションでは、読売新聞東京本社 調査研究本部主任研究員の三井誠が聞き手を務めます。
開催概要
タイトル 大手町アカデミア×人間文化研究機構
必要でやっかいなもの~あなたと窒素の深い関係
開催日時 2025年2月25日(火)18時~19時45分
開催方法 オンライン配信(YouTubeライブ)
内 容 ・林 健太郎氏による講演 ・トークセッション ・Q&A
受講料 無料
定 員 500名(定員に達し次第締め切ります)
申込締切 2月24日(月・振替休日)
受講方法 前日までに視聴方法をメールでお送りします
主 催 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構、(一社)読売調査研究機構
後 援 読売新聞社
講師プロフィール
-
林 健太郎 氏 総合地球環境学研究所 教授
北海道大学(工学修士)、東京農工大学(博士(農学))。パシフィックコンサルタンツ、産業技術総合研究所、農業環境技術研究所(現・農研機構)を経て現職。生物地球化学や土壌学を専門としつつ文理問わず広い関心を有する。地球研「人・社会・自然をつないでめぐる窒素の持続可能な利用に向けて」プロジェクトリーダー、国際窒素イニシアティブ東アジアセンター代表、国連環境計画栄養塩類管理グローバル・パートナーシップ運営委員など。主な著書は、『図説 窒素と環境の科学』(朝倉書店)、『薫風のトゥーレ』(幻冬舎)、『奇妙で不思議な土の世界』(監訳、創元社)など。
-
三井 誠 読売新聞東京本社 調査研究本部主任研究員
1994年読売新聞社入社。金沢支局を経て、99年に東京本社科学部に異動し、生命科学や環境問題など科学分野の取材歴は20年余り。2015年から3年間務めたワシントン特派員時代、「トランプ大統領誕生」を経験。地球温暖化を否定する大統領に驚き、アメリカの科学不信の現場を取材した『ルポ 人は科学が苦手』(光文社新書)で、科学ジャーナリスト賞2020(日本科学技術ジャーナリスト会議主催)を受賞した。
2020年から慶応大学大学院理工学研究科の非常勤講師(担当・科学技術ジャーナリズム)も務める。著書はほかに、『人類進化の700万年』(講談社現代新書)。科学をわかりやすく伝えることや、社会における科学の役割に関心がある。